未熟な技術しかありませんが、制作の舞台裏を楽しんでもらおうと思ってメイキングを公開します。内容はキャラクター造形に関するものです。もし、これから何かを作ろうと思っている人や、初心者の方の参考になったりしたら幸いです。

材料は、東急ハンズ、ジョーシンの大型店舗のホビーコーナー、ホームセンター、100均などで買い集めてます。色んな素材がありますが何がベストかは自分で使ってみないと分からないと思います。身の回りにあるもので間に合えばわざわざ購入する必要もなかったりします。

それではどうぞ、お楽しみください!
 
 
主人公のデザイン画。

 
女の子のイメージ。

 
ツインズ。

 
色の指定など。

 
パグ犬、最初はお婆ちゃんに連れられている設定を考えていた。
 
 
ベビーカーの大きさは縮尺を計算しやすいように、大人が18cm位になるようにして、そこから赤ちゃんやベビーカーのサイズを決定した。つまり約10分の1スケール。

 
プラモデル屋さんとかで売っているプラ棒に線香で熱を加えて曲げていく。火事に注意!!

 
カッターと瞬間接着剤でどんどん作っていく。

 
エポキシパテ、二つの素材をこね合わせて、時間がたつとプラスチックのように硬くなる。

 
皮膚が弱い人は手が荒れるかもと注意書きがあったので安物のゴム手袋を装着、パテがくっついてやりにくい。

 
コネコネするとこうなる。

 
じわじわ硬化していくが整形する時間は十分あると思う。硬化後にヤスリがけやカッターで削ったりも出来る。

 
赤ちゃんとのバランスをチェック。

 
アクリル絵の具で塗装、手の油の跡が残ったりするので取り扱いには気を使った。

 
ツインズ用ベビーカーと手押し車。

 
この時点でテスト撮影をしてみた、どう動かしたらベビーカーが走っているように見えるかなどをチェックするため。

 
タイヤは100均で買ったチョロQの物を使用。

 
エポキシパテとか針金とか紙とか、使えそうな物を駆使して作業を進める。

 
ベビーカー完成、シートベルトや荷物入れもちゃんとあります。

 
おもちゃのハンドル、小さいのでディティールはイマイチです・・・。

 
ツインズ用と女の子用ベビーカー。

 
スーパースカルピーという粘土、オーブンレンジとかで熱を加えると硬化する。前作「風呂」で使ったクレイトーンは撮影中にホコリがいっぱい付着したので別の素材でやりたかったので今回使用した。

 
粘土のつなぎ目とかが簡単に消せて、つるんとした滑らかな造形がとてもやりやすい。

 
硬化後はとても硬くなる、素焼きの陶器のような質感。削ったりも出来るがうまく熱が加わって硬化していないと難しい。
表情ごとに何体も作る。

 
こがしてしまった・・・なんか、おいしそう。

 
もっとひどい事に・・・火事には絶対注意してください!!

 
帽子をエポキシパテで作る。

 
顔と髪をアクリル絵の具で塗装、しかしスカルピーとの相性が悪いのかポロッと塗装がはがれたり、上塗りは綺麗に出来なかったので苦労した。

 
他のキャラも同じ要領で・・・。


 
赤ちゃんの体は動く必要があるので柔らかいクレイトーンを使うため、骨格になる芯を作る。アルミ線を使用、太いと曲げにくいし、細いとたよりないので太さ選びは難しい。

 
胴体の芯の部分は自然乾燥で硬化する石膏粘土を使用、別にティッシュとかを丸めて使ってもいい。
赤ちゃんの体が小さいので手足の芯は必要ないと思い、そこはアルミ線を使わなかった。

 
クレイトーンで制作。

 
目のパーツ、エポキシパテで制作。

 
パグ犬のデザインの変遷、イメージを立体化するのはとても難しい。

 
パグは表情の変化をさせないのでスカルピーで制作、頭は単純に胴体に乗っけているだけ、足は写らないので省略。

 
乗せてみた。

 
三輪車の少年は足を動かせるようにするために針金で骨組みを作り、スカルピーを硬化させずに色塗りをした。

 
三輪車は前輪しか回らない。

 
スカルピーは熱を加えないと硬化はしないが、いつまでもフニャフニャではないので、自由に動く柔らかいうちに撮影するという強引な手法を使った。ホントはもっとメカニカルな造形をしないといけないんでしょうが・・・。

 
お母さんと三輪車の少年、髪の毛はなびかせたりしないので、前作「風呂」であまっていた紙粘土を使用。粘土は色々使って何がベストなのか試してみると勉強になる。

 
お母さんは18cmくらいあるのでアルミ線にティッシュとセロテープを巻いて芯を作って、その上からクレイトーンで仕上げた。

 
粘土の中では比較的リーズナブルな紙粘土、大まかな造形物に使ってます。

 
オープニングとエンディングに映る道の壁、紙粘土をスチレンボードに塗りつける。

 
着色した壁と背景、ゆるやかな坂道のようなカーブをつけたくて柔らかい素材の「ライオンボード」というクッション材を「すのこ」の上に使用した。

 
60Wの照明、光を拡散させて、影をぼやけさせるためにパラフィン紙をセット。

 
撮影準備完了。

 
そして長い撮影は続く・・・。


ちなみに、この写真ではノートパソコンとクレイタウンというソフトが映ってますが「BABY CAR RACER」は後に購入したデスクトップパソコンとAdobeのプレミアというソフトを使って制作しました。
 
 
メイキング楽しんでもらえたでしょうか?
最後まで見ていただいてありがとうございました!


 
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